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履歴書に書ける免許・資格とは?書き方の基本ルールや書ききれない場合の対策も!

松澤裕介 【キャリアアドバイザー】

働く

履歴書に書ける免許・資格の一覧!
資格がない場合や書ききれないときは?

履歴書の資格欄を記入する際に「普通自動車免許の正式名称は?」「資格を書く順番にルールはある?」「優先的に記入した方がいい資格はある?」など、書き方に迷った経験はありませんか? この記事では、履歴書の資格欄の書き方の基本ルールや注意点をご紹介します。 履歴書は、応募先企業に自分のことを最初に最初にアピールするための重要な書類です。正しい履歴書の書き方を把握して、書類選考突破を目指しましょう。

目次

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履歴書の資格欄の書き方の基本ルール

ルールブック

まずは、履歴書の資格欄の書き方の基本ルールを確認しておきましょう。

基本ルールを抑えておかないと、採用担当者に一般常識がないと思われてしまう可能性もあるため、しっかりポイントを抑えておくことが大切です。

正式名称を記入する

1つ目は、正式名称を記入することです。

普段は省略して伝えることが多い名称でも、履歴書では正式名称を記入する必要があります。 正式名称がわからない場合は、インターネットなどで調べてから記入しましょう。

ハローワークインターネットサービスの「免許・資格コード一覧(小分類)」でも大半の免許や資格名が確認できます。

正式な取得年月やレベルを記入する

2つ目は、正式な取得年月やレベルを記入することです。

応募職種に関連のある資格の場合、資格の取得年月も採用可否に関係します。採用担当者は資格の内容が実際の業務に活かせるかを見極めるため、取得年月は正確な日付を記入する必要があります。

なお、普通自動車免許の取得年月は免許証の左下に記載されています。

免許証の左下に取得年月日がある

また、級がある資格は忘れずに記入してください。TOEICはスコアを記入することで英語力が伝わります。

年号は和暦か西暦のどちらかに統一する

3つ目は、年号は和暦や西暦のどちらかに統一することです。

運転免許以外の資格は取得時期の古い方から時系列で記入するのが一般的ですが、年号は和暦もしくは西暦のどちらかで統一します。

企業から指定のない場合はどちらでも構いませんが、同じ履歴書内では年号を統一することが基本です。

和暦西暦早見表

和暦

西暦

和暦

西暦

和暦

西暦

和暦

西暦

昭和25

1950

昭和41

1966

昭和57

1982

平成9

1997

昭和26

1951

昭和42

1967

昭和58

1983

平成10

1998

昭和27

1952

昭和43

1968

昭和59

1984

平成11

1999

昭和28

1953

昭和44

1969

昭和60

1985

平成12

2000

昭和29

1954

昭和45

1970

昭和61

1986

平成13

2001

昭和30

1955

昭和46

1971

昭和62

1987

平成14

2002

昭和31

1956

昭和47

1972

昭和63

1988

平成15

2003

昭和32

1957

昭和48

1973

昭和64

1989

平成16

2004

昭和33

1958

昭和49

1974

平成1

1989

平成17

2005

昭和34

1959

昭和50

1975

平成2

1990

平成18

2006

昭和35

1960

昭和51

1976

平成3

1991

平成19

2007

昭和36

1961

昭和52

1977

平成4

1992

平成20

2008

昭和37

1962

昭和53

1978

平成5

1993

平成21

2009

昭和38

1963

昭和54

1979

平成6

1994

平成22

2010

昭和39

1964

昭和55

1980

平成7

1995

平成23

2011

昭和40

1965

昭和56

1981

平成8

1996

平成24

2012

「運転免許→取得年の古い資格」の順で記入する

4つ目は、「運転免許→取得年の古い資格」の順で記入することです。

免許や資格が複数ある場合、記入する順番に迷うこともあるでしょう。基本的には、運転免許系の資格を記入し、その後に取得年の古い資格から時系列で記入します。

2010	3	普通自動車第一種免許 取得 2012	10	日商簿記検定2級 合格 2023	5	TOEIC Listening & Writing Test 600点 取得

ただし、免許・資格の記入順に明確なルールはありません。複数の資格を取得している場合は、応募職種に関連のある資格を先に記入してアピールすることも有効です。

「取得」「合格」「修了」を使い分ける

5つ目は、「取得」や「合格」を使い分けることです。

免許や資格を記入する際には「〇〇〇〇免許 取得」や「△△△△検定 合格」など、名称の後に1文字分スペースを空けて記入します。その際、免許や資格によって後に付ける言葉を使い分ける必要があります。

取得・合格・修了
  • 取得:免許証が交付されるもの・TOEICなどのスコアのあるものに使用
  • 合格:一般社団法人などが実施している技能検定などに使用
  • 修了:所定の講座の修了などに使用

資格の正式名称と合わせて、間違えないように記入しましょう。

資格がない場合は「特になし」と記入する

6つ目は、資格がない場合は「特になし」と記入することです。

履歴書に書ける免許や資格がない場合は、空欄にせずに「特になし」と記入します。空欄のまま提出してしまうと、記入漏れと思われてしまう可能性があるため、必ず記入しましょう。

記入し終わったら「以上」と記入する

7つ目は、免許や資格の記入が終わったら、左寄せで「以上」と記入することです。

「以上」と記入することで、「免許や資格は以上ですべてです」という意思が伝わるため、忘れずに記入しましょう。

履歴書に書ける資格一覧

ホワイトボードに「資格」

では、履歴書に書ける資格にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、履歴書に書ける主な資格をジャンル別にご紹介します。

【普通自動車免許・大型自動車免許など】運転免許系の主な資格

運転免許系の主な資格は、以下のものが代表的です。

運転免許系の主な資格の正式名称
  • 普通自動車第一種免許 
  • 大型自動車第一種運転免許
  • 中型自動車第一種運転免許
  • 準中型自動車第一種運転免許
  • 大型特殊自動車免許
  • 大型自動二輪車免許(大型バイク免許)
  • 普通自動二輪車免許(バイク免許)
  • 小型特殊自動車免許(小特)
  • 原動機付自転車免許(原付)
  • 牽引自動車第一種運転免許(け引)
  • 普通自動車第二種運転免許
  • 大型自動車第二種運転免許
  • 中型自動車第二種運転免許
  • 大型特殊自動車第二種運転免許(大特二)
  • 牽引自動車第二種運転免許(け引二)

なお、上記の運転免許を履歴書に記入する際は「取得」と記入しますが、フォークリフト免許の場合は「フォークリフト運転技能講習 修了」と記入するため、注意しましょう。

【簿記・宅建・FPなど】仕事に役立つ主な資格

仕事に役立つ主な資格は、以下のものが代表的です。

仕事に役立つ主な資格の正式名称
  • 日商簿記検定◯級 合格(簿記)
  • 秘書技能検定◯級 合格(秘書検定)
  • 日本漢字能力検定◯級 合格(漢検)
  • 宅地建物取引士試験 合格(宅建)
  • ◯級ファイナンシャル・プランニング技能士試験(FP)
  • 社会保険労務士 合格(社労士)
  • 公認会計士 合格
  • 中小企業診断士 合格
  • 看護師免許 取得(看護師)
  • 保育士資格 取得(保育士)
  • 介護支援専門員 取得(ケアマネージャー)
  • 介護福祉士 取得(介護福祉士)
  • 介護福祉士実務者研修課程 修了
  • 小学校教諭一種免許状 取得(小学校教員)
  • 中学校教諭一種免許状(教科) 取得(中学校教員)
  • 高等学校教諭一種免許状(教科) 取得(高校教員)
  • 調理師免許 取得(調理師)
  • 管理栄養士免許 取得(管理栄養士)

仕事に役立つ資格はたくさんあります。複数の資格を取得している人は、応募職種に関連のある資格を優先して記入しましょう。

【TOEIC・英検など】語学系の主な資格

語学系の主な資格は、以下のものが代表的です。

語学系の主な資格の正式名称
  • 実用英語技能検定◯級 合格(英検)
  • TOEIC Listening&Reading Test 〇〇点 取得

英語力は外資系企業でなくても求められる時代です。語学に関する資格を取得している人は重宝される傾向にあるため、応募職種に関連がなくても記入しましょう

ただし、低いレベルの資格は記入してもアピールにはつながりません。英検は2級以上TOEICは外資系企業に応募する場合は700点以上、一般企業に応募する場合は600点以上が記入する目安です。

また、TOEICでは取得スコアの有効期限を2年間と設定しています。厳密に有効期限が決められている訳ではないため記入しても問題ありませんが、取得からかなりの年数が経過している場合は記入を控えた方がいいかもしれません。

【MOSなど】パソコン関係の主な資格

パソコン関係の主な資格は、以下のものが代表的です。

パソコン関係の主な資格の正式名称
  • Microsoft Office Specialist (バージョン)合格
  • 基本情報技術者試験 合格
  • 応用情報技術者試験 合格
  • CAD利用技術者試験◯級 合格

パソコン系の資格もどの業界でも必要とされる時代です。取得している場合は、積極的に記入しましょう。

MOSの場合、以下のようにバージョン名を忘れずに記入してください。

Microsoft Office Specialist Excel 365 合格
Microsoft Office Specialist Word 2019 合格

上記の他にも、パソコンやITに関する職種を取得している場合は記入することをおすすめします。

履歴書の資格欄を記入する際の注意点

ノートに注意点のイラスト

履歴書の資格欄を記入する際には注意すべきポイントがいくつかあります。ここでは、履歴書の資格欄を記入する際の注意点を解説します。

有効期限が切れていないか確認する

1つ目の注意点は、有効期限が切れていないか確認することです。

取得している免許や資格に有効期限がある場合は、失効していないか必ず確認しましょう。失効していることに気づかずに履歴書に記入してしまい、入社後に発覚すると、経歴詐称を疑われてしまう可能性があるため、注意が必要です。

限定条件がある場合は忘れずに記入する

2つ目の注意点は、限定条件がある場合は忘れずに記入することです。

特に、運転免許系の場合、以下のように限定条件が付いている場合があるため、注意しましょう。

免許証に「普通車はAT車に限る」の限定条件
限定条件がある免許の例
  • 普通自動車第一種免許(AT限定)
  • 準中型自動車免許(5t限定)
  • 中型自動車免許(8t限定) など

趣味の資格は特技欄に記入する

3つ目の注意点は、趣味の資格は「特技欄」に記入することです。

仕事に関係のない趣味の資格は、免許資格欄ではなく特技欄に記入しましょう。必須ではありませんが、記入することで採用担当者との会話が広がる可能性があります。

履歴書の資格欄に関するQ&A

虫眼鏡にAnswerの文字

最後に、履歴書の資格欄に関するQ&Aをご紹介します。迷う人が多いポイントのため、ぜひ参考にしてください。

応募職種に関係ない資格でも記入した方がいい?

運転免許以外の応募職種にまったく関係ない資格は、記入しない方がいい場合もあります。

免許や資格が複数ある場合は、応募職種に関係ない資格は書かなくても問題ありません。ただし、運転免許以外の資格がない場合は、応募職種に関係なくても記入した方がいいケースもあるため、資格の数や応募職種により判断しましょう

取得予定の資格はどのように記入すればいい?

現在勉強中で取得予定の資格は「〇〇資格取得のため勉強中」や「◯年◯月 〇〇資格受験 結果待ち」など、わかりやすく記入しましょう。

特に、未経験の職種に応募する場合は資格取得に向けて勉強中であることを伝えれば、仕事に対する意欲が伝わるはずです。

資格が書ききれない場合はどうすればいい?

資格が多くて書ききれない場合は、応募職種に関連のある免許や資格を優先的に記入します。

ただし、運転免許や語学系の資格はさまざまな業界で必要とされるため、応募職種に関連がなくても記入した方がいいでしょう。

嘘の資格を記入してもバレない?

当然ですが、履歴書に嘘の資格を記入することは禁止されています。

企業によっては取得資格の証明書の提示を求めるケースもあります。嘘の経歴が発覚すると、不採用になるのはもちろん、内定を取り消される可能性もあるでしょう。

証明を求められなくても、実際にスキルが伴っていなければ入社後に困るのは自分自身です。

まとめ・履歴書の資格欄は基本ルールに沿って記入しよう

履歴書の資格欄を記入する際には基本的なルールを守る必要があります。正式名称や正式な取得年月を記入する・年号は統一する・「取得」と「合格」を使い分けるなど、ポイントを抑えて記入しましょう。

履歴書は、応募先企業に自分のことを最初に最初にアピールするための重要な書類。資格欄は、業務上で活かせる自分のスキルをアピールできる大切なポイントです。

最大限自分をアピールできる履歴書を作成して、書類選考突破を目指しましょう。

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この記事の監修者

松澤裕介 【キャリアアドバイザー】

キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。

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