シニア特化型の結婚相談所やアプリも増加。シニア婚活の最新事情とは?
現代のシニア世代の恋愛事情はどのように進化しているのでしょうか。生涯未婚率の割合や、婚活市場におけるシニアの動きについて解説します。
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人生100年時代と言われている現代では、元気で健康なシニア世代が増えています。仕事や趣味に夢中になって、気がついたら50代になっていた、という人も多いようです。
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独身生活が長いと「婚活には興味はあるけれども、50代・60代以降の結婚は現実的に厳しいのではないか?」と考えるかもしれません。
未婚の人の中には、死別や離婚などを経たため、再婚に対して消極的だったものの、ふとした時に寂しさを感じ、老後に対して不安を感じている人もいるかもしれません。
ここではシニアの婚活事情はどのようなものなのか、現状と実態についてお話しします。
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生涯未婚率は年々増加している
国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集によると、50歳の時点で一度も結婚をしたことがない割合を表す「生涯未婚率」は、2015年時点で男性は23.37%、女性は14.06%となりました。
1980年の生涯未婚率と比較すると、男性は約10倍、女性は約3倍にも増加しています。
80年代から増加した背景としては、1986年施行の男女雇用機会均等法により男女の賃金格差が少なくなり、金銭的に自立した女性が増えたからだと考えられています。
さらに死別・離別の未婚割合を合算すると、男性の未婚率は30.2%、女性は26.12%となり、国民の3~4人に1人が未婚者だということがわかりました。
出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ 人口統計資料集2021年版(表6-23 性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2015年)
シニアは結婚に意欲的な人が多い
未婚のシニアは増えているものの、シニアの出会いや婚活は難しいのでは?と思ってしまいがちです。
しかし、今、婚活に意欲的なシニアが増えています。
健康で元気なシニアが増加し、出会いや婚活に前向きなシニアも増加しているのです。
スマートフォンが普及している現代では、マッチングアプリで婚活をしているシニア世代も多くみられます。
マッチングアプリは外出することなく婚活ができる手段として、シニア層にも人気なのです。
シニア世代に特化したマッチングアプリや結婚相談所、お見合いパーティーなどの機会も以前より増えており、シニア世代の婚活市場が活発であることが伺えます。
50歳以上の未婚男女のうち10.7%の人が恋活・婚活に意欲的
未婚のシニアが結婚に対して意欲的であることを裏付けるデータを一つご紹介します。
タメニー株式会社が運営する結婚相談所「パートナーエージェント」が、50歳以上の未婚男女2,000人に対してアンケート調査を実施したところ、「コロナ収束後に恋活や婚活を始めたい」と考えている人の割合が全体の10.7%にのぼることがわかりました。
つまり、50歳以上の未婚男女のうち、10人に1人は恋活や婚活に意欲的だということです。
また、「恋活や婚活をしたい」と回答した人の具体的な恋活や婚活の方法としては、下記のようなものが挙げられました。
<恋活・婚活の方法ランキング>
- 友人・知人から紹介してもらう:31.7%
- 趣味のサークルや習い事で出会いを探す:21.7%
- マッチングアプリで出会いを探す:19.6%
- 婚活サイトで出会いを探す:14.8%
- SNSで出会いを探す:14.8%
- 合コンに参加する:12.6%
- 婚活パーティーやイベントに参加する:10.9%
- 結婚相談所で出会いを探す:8.3%
- 家族・親族から紹介してもらう:6.1%
- その他:0.9%
- 特にない・分からない:36.1%
このように、リアルな知り合いやサークルなどを経由した、古来からある出会いの方法を選択する人が圧倒的多数を占めるものの、シニア世代でもマッチングアプリや婚活サイト、SNSといったインターネットの活用が多く見られるようになってきています。
参考資料:ミドル・シニア世代もデジタル恋活・婚活に興味アリ。コロナ収束後も恋活や婚活をしたい人の約6割が出会いを探すデジタルツールを使っている、または使ってみたい|タメニー株式会社のプレスリリース
なぜ結婚したいと考えるシニアが多いのか
シニア世代はどのような時に結婚したいと感じるのでしょうか。
自分のためだけでなく、誰かのために生きたいと思う
自分のために頑張ることはとても大切ですが、誰かのために頑張ることが、人生の活力や、生きがいにもつながります。
たとえば、「妻や恋人との記念日に素敵なデートをして喜ばせてあげたい。だから仕事も頑張ろう」「おいしい料理を作って喜んでもらいたい。だから料理のテクニックを身に着けよう」など、人を思う気持ちが人生を頑張る活力にもつながるのです。
一人でいるとさみしい
一人の時間を過ごすことも楽しいものですが、ふと急に孤独を感じてしまうこともあります。
楽しいことやつらいことを共有する相手がいないと、寂しく感じるものです。
誰かといることによって、一人では味わうことのできない楽しさや感動などを知ることができるかもしれません。
また、話し相手がいることによって、性格が明るく前向きになるなど、性格が変化する可能性もあります。
安定した生活が送れる
今は元気で健康状態が良好でも、この先何があるかわかりません。例えば、自分自身の急な入院や、親の介護などの可能性もあります。
ですので、一人で暮らすよりも二人のほうが心強く、さらに収入も安定させることができますので、よりよい生活が送れるでしょう。
また、年齢を重ねると若い頃よりも健康に気をつけなくてはいけないことが多くなります。そんな中で、パートナーのサポートがあると、安定した生活を送ることができるようになります。
若者の場合は、結婚相手の収入面を重視し、より恵まれた生活を送りたいと思うものですが、年齢を重ねていくと、金銭よりも日々の出来事を楽しく共有し、穏やかな時間を一緒に過ごせることを相手を望むようになる人が増えます。
出会いや恋愛を楽しむ時間が増えた
働き盛りの40代や50代を過ぎ、自分のために使えるお金や時間に余裕が出てくるのが60代です。
現在の60代は人生の引退者ではなく、仕事でも活躍しながら私生活にも目を向けられる、余裕のある大人です。
時間や心に余裕ができた世代だからこそ、出会いや婚活にも意欲的になることでしょう。
まとめ
今まで一人で頑張ってきた分、これからは自分の人生を楽しみつつ、これからも元気で健康で過ごしたいものです。
少しでも恋愛や結婚に興味があるなら、できるだけ早く行動してみてください。
昔とは違い、60代は年金暮らしの引退者ではなく、仕事でもまだまだ現役の世代です。
新しい出会いに意欲的なシニアは、キラキラと輝き、とても魅力的な存在です。
新しいパートナーと出会うことで、これからも生活や仕事の面でも長く活躍することができるでしょう。
時代の変化にあわせ、マッチングアプリなどを活用して、素敵な恋人を探してみてください。
この記事を読んで、婚活に興味を持った人は、ぜひチャレンジしてみましょう。
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この記事の監修者
小崎佳澄 【成婚コンシェルジュ】
2014年、株式会社パートナーエージェント入社。会員様に対し、ご自身がどうしたいのかを軸に、活動のサポートを行う。ラポール形成(共感に基づいた信頼関係を結ぶこと)を大切にし、本音で話していただきやすい環境を作っている。 現在、東海エリアと北日本エリアにおいてエリアマネジャーを務める。