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60代のパートナー探しのコツ・入門編【成婚コンシェルジュ監修】

小崎佳澄 【成婚コンシェルジュ】

近年、60代の独身男女が増えており、5人に1人は結婚願望があるものの、婚活には消極的だということがわかっています。今回は60代の人がパートナーを探す際のコツについて解説します。

目次

独身のシニアやミドルシニアが劇的に増えている

シニア特化型の結婚相談所やアプリも増加。シニア婚活の最新事情とは?という記事でもお伝えしたように、今まで一度も結婚したことがない未婚者の割合は、この40年間で劇的に増加しています。

50歳時の未婚割合の推移グラフ(1970年から2015年)
出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ 人口統計資料集2021年版(表6-23 性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2015年)
※総務省統計局『国勢調査報告』により算出。45歳から49歳と、50歳から54歳における率の平均値。

国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集によると、2015年時点の人口統計では、男性は23.4%、女性は14.1%の人が生涯未婚であることがわかります(※1)。これは、男性の4人に1人、女性の7人に1人は生涯独身だということです。
さらに生涯未婚の割合に、死別や離別の割合を合わせると、国民の3人〜4人に1人が未婚者となるのだそうです。

未婚や離別などの割合が増えた原因としては、1985(昭和60)年の男女雇用機会均等法成立を境に女性の自立が進み、結婚を選択しない人が増えたことや、地域コミュニティが衰退して(※2)世間体を気にする場面が少なくなったため、熟年離婚が増えたことなどが考えられます。

【離活】熟年離婚で後悔しないために準備しておきたい5つの段取りという記事でもお伝えしたように、同居期間が20年以上になる熟年夫婦の離婚数は、1985年は20,434組、2019年は40,395組となり、この34年でほぼ倍に増えています。

同居20年以上夫婦の離婚件数推移グラフ(1985年から2019年)
出典:厚生労働省|令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況 表 12 同居期間別にみた離婚件数の年次推移(※3)

このように、ミドルシニアやシニア世代の未婚率は、死別や離別も含めて、年々増加傾向にあるのです。

参考資料
※1:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ 人口統計資料集2021年版(表6-23 性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2015年)
※2:1 都市部、地方部における地域コミュニティの衰退(国土交通省)
※3:厚生労働省|令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況

60代独身の5人に1人は結婚願望あり

悠々自適に暮らして独身生活を思い切り楽しむ60代の人も数多くいますが、その一方で結婚願望を持つ60代の人も増えています。

結婚相談所パートナーエージェントが2019年に実施したアンケート調査(※)によると、60代の独身男女のうち、結婚願望がある人の割合は19.0%にのぼることがわかりました。
つまり5人に1人は結婚したいと考えているということです。

60代の独身男女に聞いた「結婚したいと思うか」の回答グラフ

出典:結婚相談所パートナーエージェント 2019年に実施した20~29歳、60~69歳の独身男女1,750人の「老後の生活」に関するアンケート調査より


60代独身で結婚したいと回答した人に、その理由を尋ねたところ、「安心・信頼できるパートナーがほしいから」が64.1%、「1人では寂しいから」が43.7%、「人生をより充実させたいから」が40.8%という割合になり、上位3位を占めました。

なお、「経済的に不安だから」と回答する人もいましたが、割合は14.1%にとどまり、「孤独死が怖いから」(19.7%)「健康面が不安だから」(19.0%)といった理由のほうが上回っています。

同じ内容のアンケートを20代の人にも実施したところ、「経済的に不安だから」と回答した人は19.8%になりました。60代になると、結婚相手には経済的な希望よりも、やすらぎや癒しを求める傾向が強くなるようです。

※参考資料:イマドキ60代独身は「気楽」「自由」を背景に約半数が老後も「1人で過ごしたい」|結婚相談所パートナーエージェント【成婚率No.1】(2019年9月リリース)

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60代独身の5人に1人は恋愛中、3人は「“今は”していない」

今どきの独身シニアは、恋愛にも積極的です。

結婚相談所パートナーエージェントが2018年に50〜69歳の独身男女に対して「恋愛」に関するアンケートを取ったところ、「現在恋愛をしている」と答えた人は24.1%にのぼることがわかりました(※)。
60代だけの割合を見ると、「恋愛をしている」は19.2%、「現在はしていない」は58.5%、「恋愛に興味がない」は20.1%となりました。
50代60代に聞いた「あなたは現在、恋愛をしていますか?」の回答グラフ
出典:結婚相談所パートナーエージェント 2018年に実施した50~69歳独身男女1,850人の「恋愛」に関するアンケート調査より


つまり60代の独身者が5人いたら、1人は恋愛中、3人は「“今は”していない(相手がいればする可能性もある)」、1人は「興味がない」という状態だということです。

※参考資料:シニアの4人に1人が「恋愛中」!|結婚相談所パートナーエージェント【成婚率No.1】

シニア婚の場合、年の差は少ないほうがいい

巷には年の差カップルも少なくありませんが、シニア同士の結婚においては、相手との年の差は少ないほうが無難かもしれません。

夫婦はどちらかが先立つことになりますが、自分も長い間寂しい思いはしたくないですし、相手につらい思いをさせるのも避けたいものです。
老後の貴重な時間をできる限り一緒に長くすごすためには、年の差に開きがないほうが安心です。

厚生労働省が発表した2020(令和2)年の簡易生命表(平均余命)(※)によると、男性の平均寿命は81.64歳、女性の平均寿命は87.74歳で、女性のほうが6年ほど長生きだということがわかりました。
夫婦が最期まで添い遂げようとした場合、6歳くらい年上の「姉さん女房」がちょうどいいのかもしれません。

※参考資料:令和2年簡易生命表の概況 - 厚生労働省

50〜60代の出会い探しは「自然にまかせる」消極的な人がほとんど

独身の50代から60代の人々には結婚願望があるものの、そのうち半数以上の人が、具体的な婚活はせず、自然の流れに任せたい、と考えているようです。

結婚相談所パートナーエージェントが2017年に実施した「シニア世代の結婚」に関するアンケート調査の結果(※)を見てみましょう。
アンケートでは、熟年結婚を考えている330人に対し、「積極的に出会いを探したいか」と尋ねたところ、「良い相手に出会えるかは自然にまかせたい」と答えた人は50.3%にものぼったそうです。
50代60代独身男女に聞いた「積極的に出会いを探したいか」の回答グラフ

出典:結婚相談所パートナーエージェント 2017年に実施した「シニア世代の結婚」に関するアンケート調査のうち、「熟年結婚をしてみたい330人」の回答結果より


つまり、漠然と結婚したいと考えてはいても、実際にパートナーを探すために行動に起こしている50代から60代の人はとても少ないようです。

ただし、半数以下にはなりますが「友人などに紹介を頼みたい」「婚活パーティーなどの出会いの場に出かけたい」「相談所などを利用したい」と積極性を持って動いている人もいます。

良い縁は、待っているだけではなかなか巡り会えません。パートナーを得るためには、行動力がある人を見習いたいものです。

※参考資料:「シニア世代の結婚」に関するアンケート調査(後編)|結婚相談所パートナーエージェント【成婚率No.1】

インターネットの活用で出会いを積極的に増やそう

結婚相談所
待っているだけでは、良い出会いにはなかなかたどりつけません。友人や知人の紹介などを当てにする方法もありますが、紹介者に利益がなければ、積極的には動いてくれないものです。友人がいい人を紹介すると言い出してから早数年、あれから一向に話が進んでいない…なんてことも珍しくありません。

そこで、インターネットを利用した出会いの方法を活用してみることをおすすめします。
インターネットの利用であれば、友人知人たちに労力を割いてもらう必要がないため、気兼ねせずにパートナー探しができるからです。

インターネットで利用できる結婚相談所などに入会し、婚活パーティーなどに参加するのもおすすめです。

デートやパーティー参加で気をつけたいのは「清潔感」

婚活を始めて、デートやパーティーへの参加ができる段階になったら、確認しておきたいことがあります。自身の身だしなみや身支度についてです。
デートやパーティーなどで相手に好感を持ってもらうためには、できるだけ清潔感を保つようにしてください。

結婚相談所パートナーエージェントが2019年に婚活経験がある人に対して実施した「初対面の相手の外見」に関するアンケートによると、特に印象が悪かった相手の特徴として、以下のようなものが挙げられました(※)。

  1. 髪がボサボサでフケが目立つ:84.4%
  2. 鼻毛が出ている:48.0%
  3. 襟や袖の黄ばみ:37.8%
  4. 爪が汚い:36.3%
  5. 服のセンスがひどい:32.4%
  6. 靴がボロボロ:26.0%
  7. 顔のテカリ:19.7%
  8. その他:3.5%
  9. 特にない:3.9%


「服のセンス」だけは短期間で改善することは難しいかもしれませんが、あとの項目はすぐに対応することが可能です。

<清潔感を保つ方法>

  • 髪がボサボサ→理容室や美容室を利用する
  • 鼻毛が出ている、爪が汚い→鼻毛カッター、爪切り、爪やすりなどのグルーミングセットで身だしなみを整える、ネイルサロンを利用する
  • 襟袖の黄ばみ、靴がボロボロ→古くなった服や靴を買い替える
  • 顔のテカリ→汗ふきシート、あぶらとり紙などを活用する


こういった方法を試してみてください。

※参考資料:恋活・婚活で特に印象が悪いのは「髪がボサボサでフケが目立つ」人(84.4%)!|結婚相談所パートナーエージェント【成婚率No.1】

ヘアサロンやメイクサロンの利用がおすすめ


初対面の相手に好感を持ってもらうには、清潔感が何よりも大切です。
自分だけで髪や顔周りを整える自信がない人には、理容室や美容室を利用することをおすすめします。

理容室の場合ですと、鼻毛の処理をしてくれることもあります。女性でメイクが苦手な人は、メイクサロンなどを活用してみてもいいでしょう。

洋服や靴など、センスの問題をどうにかしたい!似合う服を知りたい!という人は、パーソナルカラー診断や骨格診断が受けられるサロンで診断してもらうのもおすすめです。

まとめ:積極的に動くのが吉!

60代のカップル
それでは60代のパートナー探しのコツをリストにまとめます。

  • 独身の60代が増え、結婚願望がある人も増えている
  • パートナーへの要望は「経済的な支え」よりも「心の支え」を重視
  • シニア婚の場合、同年代のパートナー探しがもっとも無難
  • 結婚したくても積極的に婚活をしていない人がほとんど。ゆえに積極的に動くことが重要
  • インターネットを活用すれば出会いのチャンスはたくさんある
  • 第一印象の決め手は「清潔感」。理容室・美容室を使おう


以上を参考に、パートナーを探してみてください。

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この記事の監修者

小崎佳澄 【成婚コンシェルジュ】

2014年、株式会社パートナーエージェント入社。会員様に対し、ご自身がどうしたいのかを軸に、活動のサポートを行う。ラポール形成(共感に基づいた信頼関係を結ぶこと)を大切にし、本音で話していただきやすい環境を作っている。 現在、東海エリアと北日本エリアにおいてエリアマネジャーを務める。

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